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5月24日に、2022年の手賀沼オオヨシキリのカウント調査を実施しました。雄が最も活発にさえずるこの時期に、目立つ場所に出てきている雄の数を数え、手賀沼の環境の変化をモニタリングすることを目的に実施しています。

例年、この調査には我孫子野鳥を守る会、鳥の博物館友の会、鳥博市民スタッフなどのみなさんに参加していただいているのですが、2020年、2021年と同様に新型コロナウイルスの感染対策のため、博物館スタッフだけで手分けして行いました。

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▲ニセアカシアの枝にとまってさえずるオオヨシキリの雄。

今回は、手賀沼内では合計40羽、手賀川では28羽のオオヨシキリのさえずっている雄を数えました。
手賀沼内の数は、少なかった昨年(48羽)をさらに下回り、調査を始めた1987年以来*最も少なかった2011年と並ぶ最低数となりました。手賀川も、調査を開始した2012年以来最も少なかった昨年(48羽)をさらに大きく下回ってしまいました。囀るオオヨシキリの数は天候や人通りなどにも影響されやすいのですが、2年続けての減少傾向となったことは心配です。来年以降もモニタリングを継続していきたいと考えています。

*この調査は、1987年から開始され、1997年から2008年まで中断されたあと、2009年から再開されています。