5月21日に、2020年の手賀沼オオヨシキリのカウント調査を実施しました。雄が最も活発にさえずるこの時期に、目立つ場所に出てきている雄の数を数え、手賀沼の環境の変化をモニタリングすることを目的に実施しています。

例年、この調査には我孫子野鳥を守る会、鳥の博物館友の会、鳥博市民スタッフなどのみなさんに参加していただいているのですが、今年は新型コロナウイルスの感染対策のため、4月に行ったオオバン調査と同様に博物館スタッフだけで手分けして行いました。25日には手賀川の調査も行いました。

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▲手賀沼沿いのヨシ原でさえずるオオヨシキリの雄。

今回は、手賀沼内では合計81羽、手賀川では63羽のオオヨシキリのさえずっている雄を数えました。手賀沼内の数は、やや多かった昨年(77羽)よりもさらに少し増えて、この10年では2013年(83羽)に次ぐ数が記録されました。ここ数年個体数が低迷していた上沼の北岸の個体数が少し回復したことが主な理由のようです。手賀川はここ5年の結果とほぼ同じになりました。

来年以降も、手賀沼の湿地環境を代表する2種であるオオバンとオオヨシキリのモニタリングを継続していきたいと考えています。