博物館の裏で、イラガセイボウという寄生蜂の仲間を見つけました。
 イラガセイボウの前にあるイラガの繭の頂点に、ぽつんと穴が写っています。
 イラガセイボウは、かたい繭に穴を開け、中の幼虫に産卵するそうです。おそらくその産卵痕でしょう。
 かつて鳥の博物館の学生ボランティア(市民スタッフ)だった当時中学生の米田君が、手賀沼周辺などで400個近いイラガの繭を調査した結果、半数以上がこのハチに寄生されていたという研究を残しています。
 さされると痛い幼虫のトゲとかたい殻の繭を思えば無敵のようですが、どの世界も生き残ることは、楽ではないようです。