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March28日Thursday: オカメザクラにメジロ(2024.3.13撮影)
早咲きのオカメザクラが満開を迎え(3.13)、今はすっかり散ってしまいました。オカメザクラは、カンヒザクラとマメザクラの交配種で、濃いピンク色の花弁と下向きの花が特徴です。この後はソメイヨシノでお花見ができますね。楽しみです。
▲職員通用口付近にあるオカメザクラ
オカメザクラにメジロがやってきました。花に顔を突っ込んで密を舐めとっています。メジロのくちばしはスズメなどと比べると細長く、花の奥まで届きます。
▲オカメザクラにやってきたメジロ
▲伸びてくちばしをサクラに差し込んでいます
▲顔に花粉がついて黄色くなっています
▲職員通用口付近にあるオカメザクラ
オカメザクラにメジロがやってきました。花に顔を突っ込んで密を舐めとっています。メジロのくちばしはスズメなどと比べると細長く、花の奥まで届きます。
▲オカメザクラにやってきたメジロ
▲伸びてくちばしをサクラに差し込んでいます
▲顔に花粉がついて黄色くなっています
February19日Monday: 「観察しよう!手賀沼の冬鳥」を実施しました!
2024年2月18日に、手賀の丘青少年自然の家との共催の観察会「観察しよう!手賀沼の冬鳥」を実施しました。30名の方にご参加いただきました(3/15参加者数を修正)。2つのグループに分かれて林から沼までの幅広い環境で観察を行いました。
まず、手賀の丘の林の中で小鳥の姿を探しました。サクラの花芽を食べるカワラヒワや、樹幹を移動するカラ類やメジロ、コゲラの混群を観察しました。ここ数年は下草がきれいに刈られてしまっているためか、小鳥の数は少なめでした。
林を出ると、モズやムクドリが草地で採食する様子や、ムクドリの巣穴をめぐる争いの様子が見られました。田んぼで採食するツグミやハクセキレイも観察しました。
手賀沼沿いに出てると、沼の水面で休息しているマガモなどのカモ類やカンムリカイツブリ、岸のヨシ原で採食しているアオジやホオジロなどを観察できました。
田んぼの中を歩いて手賀の丘に戻る途中、農道の足元からウズラが飛び出すサプライズもありました。上空をノスリ、トビ、ハシボソガラスが並んで飛ぶ様子も見られました。今回はタヒバリやヒバリの数は少な目で、タヒバリが1羽見られただけに留まりました。
林の中を歩いて青少年自然の家へ戻り、12時ごろに観察のまとめをして解散しました。2グループともに、見られた種は多少異なりますが、ともに41種の鳥を見聞きすることができました。
関東地方では冬に鳥の種数と個体数が最も多くなります。さらに、これからの季節は繁殖の準備を始めている留鳥たちの行動もおもしろくなってきます。ぜひ身近なところで観察を楽しんでいただければ幸いです。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
December 4日Monday: あびこ自然観察隊「夜の動物観察会」を実施しました!
2023年12月2日(土)に、あびこ自然観察隊「夜の動物観察会」を実施しました。18名の方にご参加いただき、冬の河川敷の生き物を夕方から夜にかけて観察しました。
集合時刻の少し前に、コウノトリの8羽の群れが南側の空に現れ、西に飛んでいくのが観察できました。我孫子市でこれほどまとまった数が見られるのは恐らく初めてだと思います。他にも、川の上を飛ぶミサゴやハヤブサなどが観察できました。
▲西に飛んで行ったコウノトリ8羽の群れ。
観察会では、まずは夜行性の生き物たちの痕跡(フィールドサイン)を探しました。草地には、わかりにくかったですがヤマシギが採食した跡や糞が見つかりました。また、ウサギの糞や、ここではまだ数少ないイノシシの糞も見つかりました。
▲イノシシの糞。
風のない静かな夕方だったので、上空を飛び回るタヒバリやセグロセキレイ、ねぐら前に集合しているスズメやツグミの群れや、ヨシ原から鳴きながら飛び出したキジなどを観察できました。
あたりが暗くなった17時すぎから、夜行性の動物の姿を探しました。ヤマシギは合計8羽ほどを周辺で観察できました。他にも、草地に降りていたタシギやイカルチドリも見つかりました。タヌキはため糞をみんなで見ることができたほか、遠くを移動しているところを何とか見ることができました。今回のハイライトは、帰り道で近くに出てきたキツネです。この場所では時々姿を見かけますが、この観察会で出現したのは初めてでした。
▲河川敷に降りていたヤマシギ(下見時の写真)。
19時前に集合場所に戻って、ヤマシギのお話をして解散としました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。今回の観察会では、申込期間中に定員に達してしまい、すべての方の参加希望にお応えすることができず、申し訳ありませんでした。また次の機会に、鳥の博物館の自然観察会にご参加ください。
October15日Sunday: 秋の谷津田の生きものたち
鳥の博物館では、10月15日(日)に「秋の谷津田観察会」を実施する予定でしたが、雨天のため中止になりました。10月11日に観察会の開催地、岡発戸・都部の谷津田で、当日のスタッフと一緒に下見を行いましたので、観察できた生き物と秋の谷津田の様子を紹介します。
▲秋を彩るカラスウリの実。
▲まもなく冬眠に入るシュレーゲルアオガエル
▲オオカマキリの卵のう。
▲毎年、秋に通過してゆくエゾビタキ。
▲真っ赤に染まったナツアカネ。
谷津田のいたるところで、モズの鳴き声が響き渡っていました。今日の下見で確認した鳥は次のとおりでした。
キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
丘陵地が浸食されて出来た、浅い谷の地形のことを谷津といいます。谷に流れる水を利用して、古くから田んぼが作られ、稲作に利用されてきました。谷津田は、平野にある一般的な水田に比べ、周囲の傾斜地に雑木林のある点が大きく異なり、たくさんの生き物を見ることができます。しかし高度経済成長期に、人々の燃料が薪から石油に代わり、薪を採るための雑木林が利用されなくなりました。さらに、農業の機械化・効率化によって、谷津田で稲作が行われなくなりました。そして、宅地造成工事が進み、谷津田は次々と姿を消しました。その中でも、我孫子市内の岡発戸・都部地区には昔ながらの谷津田の風景が今でも残っています。市ではこの谷津田を「谷津ミュージアム」と名付け、市民と協働で保全活動を行っています。
鳥の博物館では市民の皆様に、市内に残る貴重な自然を体験して頂こうと、この谷津田で毎年、自然観察会を実施してきました。今回は残念ながら雨で中止となりましたが、お申込み下さいました皆様、有難うございました。また次の機会に是非、ご参加ください。
▲秋を彩るカラスウリの実。
▲まもなく冬眠に入るシュレーゲルアオガエル
▲オオカマキリの卵のう。
▲毎年、秋に通過してゆくエゾビタキ。
▲真っ赤に染まったナツアカネ。
谷津田のいたるところで、モズの鳴き声が響き渡っていました。今日の下見で確認した鳥は次のとおりでした。
キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
丘陵地が浸食されて出来た、浅い谷の地形のことを谷津といいます。谷に流れる水を利用して、古くから田んぼが作られ、稲作に利用されてきました。谷津田は、平野にある一般的な水田に比べ、周囲の傾斜地に雑木林のある点が大きく異なり、たくさんの生き物を見ることができます。しかし高度経済成長期に、人々の燃料が薪から石油に代わり、薪を採るための雑木林が利用されなくなりました。さらに、農業の機械化・効率化によって、谷津田で稲作が行われなくなりました。そして、宅地造成工事が進み、谷津田は次々と姿を消しました。その中でも、我孫子市内の岡発戸・都部地区には昔ながらの谷津田の風景が今でも残っています。市ではこの谷津田を「谷津ミュージアム」と名付け、市民と協働で保全活動を行っています。
鳥の博物館では市民の皆様に、市内に残る貴重な自然を体験して頂こうと、この谷津田で毎年、自然観察会を実施してきました。今回は残念ながら雨で中止となりましたが、お申込み下さいました皆様、有難うございました。また次の機会に是非、ご参加ください。
August 2日Wednesday: あびこ自然観察隊「セミの羽化観察会」
先週の7月29日にセミの羽化観察会を行いました。
多くの方にお申し込みいただきまして、大人14人、子供15人の方にご参加いただきました。
はじめはアビスタの学習室にてセミのクイズを開催。
セミはどこに卵をうむ?寿命はどのくらい?といったクイズで、意外と知らないセミの一面を知ることが出来たかと思います。
その後は、外に出てセミの幼虫探しを始めました。
ちょうど穴から出るタイミングの幼虫や、もう穴から出て地面を歩いている幼虫など、たくさんの幼虫を見かけることができました。
今はほとんどの人がスマホを持っているので、セミの幼虫撮影大会!という感じに。
ぬけがらを集めることで、セミの種類や、性別を調べることができます。また、毎日同じ場所で集めれば、どんな日に羽化が多いのか調べることもできるでしょう。
まだまだ夏休みの時間はあるので、セミをテーマにした自由研究にチャレンジしてみてください。
多くの方にお申し込みいただきまして、大人14人、子供15人の方にご参加いただきました。
はじめはアビスタの学習室にてセミのクイズを開催。
セミはどこに卵をうむ?寿命はどのくらい?といったクイズで、意外と知らないセミの一面を知ることが出来たかと思います。
その後は、外に出てセミの幼虫探しを始めました。
ちょうど穴から出るタイミングの幼虫や、もう穴から出て地面を歩いている幼虫など、たくさんの幼虫を見かけることができました。
今はほとんどの人がスマホを持っているので、セミの幼虫撮影大会!という感じに。
ぬけがらを集めることで、セミの種類や、性別を調べることができます。また、毎日同じ場所で集めれば、どんな日に羽化が多いのか調べることもできるでしょう。
まだまだ夏休みの時間はあるので、セミをテーマにした自由研究にチャレンジしてみてください。
June 3日Saturday: 大雨で広場の景色が一変
昨日から今朝にかけて、大雨が降りました。みなさんは安全に過ごせましたでしょうか。昨日は線状降水帯の怖さを実感しました。「さっきまでたいしたことがなかったのに、もうこんなに水が」と驚きました。次々と発生した雨雲が帯状になり、数時間にわたって同じ場所を通過・停滞するのが線状降水帯の特徴です。
鳥の博物館がある我孫子市では避難所が開設されるなど、予断を許さない状況が続きました(現在は閉鎖)。昨日の17時頃、博物館周辺の道路も、ものすごい量の雨水で川のようになっていました。博物館の敷地にも水が流れ込んできましたが、土嚢を積んで難を逃れました。車は水しぶきをあげながら走っていました。
本日の午後には雨が止み、今はよく晴れていますが、まだ手賀沼からの水が溢れたままです。鳥の博物館の目の前にある、手賀沼親水広場では増水した手賀沼の水と親水広場が一続きになり、広場の中はまるで池のようです。遊歩道もまだ水の中です(6月3日16時現在)。手賀沼にお越しの際は気を付けてお過ごしください。
▲水が溜まった広場 2023.6.3撮影
▲通常の広場 2022.6.14撮影
▲奥に見える手賀沼と手前の広場が繋がっています
間に見えるはずの遊歩道が見えません
▲沼沿いにあるベンチは背もたれの半分しか見えません
▲広場の中にあるミニ手賀沼という人工池もわからない程
▲広場が水だらけになりムクドリも困っているように見えました
鳥の博物館がある我孫子市では避難所が開設されるなど、予断を許さない状況が続きました(現在は閉鎖)。昨日の17時頃、博物館周辺の道路も、ものすごい量の雨水で川のようになっていました。博物館の敷地にも水が流れ込んできましたが、土嚢を積んで難を逃れました。車は水しぶきをあげながら走っていました。
本日の午後には雨が止み、今はよく晴れていますが、まだ手賀沼からの水が溢れたままです。鳥の博物館の目の前にある、手賀沼親水広場では増水した手賀沼の水と親水広場が一続きになり、広場の中はまるで池のようです。遊歩道もまだ水の中です(6月3日16時現在)。手賀沼にお越しの際は気を付けてお過ごしください。
▲水が溜まった広場 2023.6.3撮影
▲通常の広場 2022.6.14撮影
▲奥に見える手賀沼と手前の広場が繋がっています
間に見えるはずの遊歩道が見えません
▲沼沿いにあるベンチは背もたれの半分しか見えません
▲広場の中にあるミニ手賀沼という人工池もわからない程
▲広場が水だらけになりムクドリも困っているように見えました
May24日Wednesday: 2023年の手賀沼オオヨシキリ調査を実施しました!
5月24日に、2023年の手賀沼オオヨシキリのカウント調査を実施しました。雄が最も活発にさえずるこの時期に、目立つ場所に出てきている雄の数を数え、手賀沼の環境の変化をモニタリングすることを目的に実施しています。
2020年から2022年までの3年間は博物館スタッフのみで行っていましたが、今回は4年ぶりに鳥の博物館市民スタッフと博物館友の会から9名の方に参加いただき、計14名で5班に分かれてカウント調査を行いました。
△ヤナギの枝にとまってさえずるオオヨシキリの雄。
今回は、手賀沼内では合計34羽、手賀川では17羽のオオヨシキリのさえずっている雄を数えました。手賀沼内の数は、少なかった一昨年(48羽)と昨年(40羽)を下回り、調査を始めた1987年以来最も少ない数になってしまいました。手賀川でも、少なかった一昨年(45羽)と昨年(28羽)をさらに下回り、調査を始めてからの最小個体数を更新しました。
囀るオオヨシキリの数は天候や人通りなどにも影響されやすいのですが、今回は特に発見率が低くなる風の強さなどには問題がなかったため、これらの結果は手賀沼周辺のオオヨシキリがここ3年ほどで急激に減少していることを示唆していると思われます。来年以降もモニタリングを継続していきたいと考えています。
*この調査は、1987年から開始され、1997年から2008年まで中断されたあと、2009年から再開されています。
May 7日Sunday: あびこ自然観察隊「シギ・チドリ観察会」を実施しました!
2023年5月6日に、あびこ自然観察隊「シギ・チドリ観察会」を実施しました。当日朝は集合場所だった新木駅を含むJR成田線の一部区間が強風のため運休となってしまい、申し込まれていた11名のうち7名の方が集合場所に来られず、残念ながら参加者4名での開催となりました。
駅から5分ほど歩いて水田に出ると、強い南風のため、歩くのもやっとという状態。時々砂ぼこりが飛んできて、眼にごみが入ってきます。今回期待していたシギ・チドリの姿はほとんど見られず、水田からタシギが2回飛び立つのが見られただけに留まりました。ここ数日晴れた日が続いているため、あまり降りずに通過していっているのかもしれません。
△水田から飛び立ったタシギ(別の日に撮影した写真です)。
その代わり、水田の上空を雌を追って複数の雄が飛び回るカルガモや、強風の中さえずるオオヨシキリやヒバリ、水田で餌を探すアオサギなど、この時期らしい農地の鳥達の姿を観察しました。
少し早めに田んぼから引きあげ、駅までの帰り道では、街路樹で繁殖するカワラヒワやキジバトなどの身近な鳥の繁殖行動を観察しました。
今回は目的だったシギ・チドリ類の観察が天候と渡来数の問題で十分にできませんでしたが、てがたんのコースとは異なる開けた農地の環境の中で、自然観察を楽しみました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。また鳥の博物館の自然観察会にご参加ください。
April19日Wednesday: 2023年のオオバン調査を実施しました!
△オオバンを探しているようす。
4月19日の午前中に、毎年実施している手賀沼のオオバン調査を実施しました。2020年から2022年までの3年間は博物館スタッフのみで行っていましたが、今回は4年ぶりに鳥の博物館市民スタッフと博物館友の会から5名の方に参加いただき、計10名で4班に分かれてカウント調査を行いました。
△泳いで移動するオオバン。つがいと推定されるうちの雄。
今回は、合計113羽、8つがい(推定)のオオバンがカウントされました。オオバンの個体数は少なめで、特に下沼側での減少傾向が顕著でした。上沼は個体数はここ数年回復傾向にありますが、推定されるつがい数は少なく、越冬または渡り個体がみられているだけの可能性もあります。今後も、同様の調査を継続して個体群の変化をモニターしていく予定です。
△沼沿いのヨシ原に作られたコブハクチョウの巣。
オオバンの個体数カウントと併せて、コブハクチョウの生息状況の調査も行いました。手賀沼の全周で周辺の農地と併せて合計25羽が確認され、8か所で営巣(造巣または抱卵中)が記録されました。
March25日Saturday: あびこ自然観察隊「春の谷津田観察会」を実施しました!
3月19日に「春の谷津田観察会」を行いました。
今回は大人18人、子供3人の方にご参加いただきました。
当日は春の陽気を感じられる暖かい日で、コブシの花が満開でした。
観察会を行う数日前には雨が何日か降っていたので、田んぼに水が入り、カエルたちには恵の雨となったようです。
谷津田では2月頃にニホンアカガエルが産卵し、3月頃にアズマヒキガエルが産卵します。
ニホンアカガエルの卵
季節が進むと見られる生き物も変わっていきます。
今年は10月15日に秋の谷津田観察会も行うので、皆さまぜひご参加ください。
今回は大人18人、子供3人の方にご参加いただきました。
当日は春の陽気を感じられる暖かい日で、コブシの花が満開でした。
観察会を行う数日前には雨が何日か降っていたので、田んぼに水が入り、カエルたちには恵の雨となったようです。
谷津田では2月頃にニホンアカガエルが産卵し、3月頃にアズマヒキガエルが産卵します。
ニホンアカガエルの卵
季節が進むと見られる生き物も変わっていきます。
今年は10月15日に秋の谷津田観察会も行うので、皆さまぜひご参加ください。
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