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7月17日に、2021年7月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。今回は、山階鳥類研究所の岩見恭子さんに、「鳥の剥製作りを見てみよう」と題してお話しいただきました。
今回は、初めての試みとして、岩見さんが実際に標本を作られる様子をライブ配信しました。

まず、標本を作るために必要な材料と、製作の前に行う計測についてご紹介いただいたあと、さっそく実際の製作に入りました。今回は初心者向きといわれるアカショウビンを材料に、皮むきから縫い合わせるまでの一連の流れを見せていただきました。手元を写したカメラを使って、実際の作業上のポイントを見せていただきながら解説していただいたので、実際にどのように標本が作られているのかがよくわかりました。

標本を作るときに解剖によって生殖器を確認して性の識別を行う様子についても見せていただき、剥製の皮側には残さない骨や内臓なども、研究用のサンプルとして大切に保管されていることをご説明いただきました。

講演のあとに、視聴者のみなさんとチャット機能を用いて質疑応答が交わされました。標本を作るときの技術的な問題や、保存する際に注意すること、鳥の死体を拾った時にどうすればよいかなどについて、岩見さんに様々な角度からお答えいただきました。

今回のオンライン講演は、最大同時に280人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信の見逃し配信は行いません。

次回、8月のテーマトークは、山階鳥類研究所の油田照秋さんに、シジュウカラの社会関係やつがい外父性についてお話しいただく予定です。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。