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2022年12月3日(土)に、あびこ自然観察隊「夜の動物観察会」を実施しました。21名の方にご参加いただき、冬の河川敷の生き物を夕方から夜にかけて観察しました。

日没前のまだ明るい時間に河川敷の駐車場に集合し、まずは夜行性の生き物たちの痕跡(フィールドサイン)を探してみました。溝のそばの草地には、わかりにくかったですがヤマシギが採食した跡や糞が見つかりました。例年観察できているタヌキのため糞や足跡は、今年は観察できませんでした。

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△ヤマシギが嘴を地面に差し込んでできた穴。

河川敷で日没を待っていると、ねぐら前に集合しているツグミの群れや、利根川から飛び立ったカモ類の群れを観察することができました。ベニマシコ、アカハラ、モズ、キジなどがねぐら入り前に鳴きかわす声は良く聞こえましたが、それらの姿はあまりよく見えませんでした。

あたりが暗くなった17時すぎから、夜行性の動物の姿を探しました。ヤマシギは合計5羽ほどを周辺で観察できました。中には逃げずにじっとしている個体が2羽ほどいて、じっくり観察することができました。

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△草地に降りていたヤマシギ(別の日に撮影した写真)。

今年は、これまでとは異なり観察場所周辺でのタヌキの数が少ないようで、いつものコースでは見ることができませんでした。そこで、下流側に移動しながら探したところ、なんとか1頭だけ見つけることができましたが、警戒心が強く、残念ながら全員で観察することはできませんでした。

その代わり、参加者の方に教えていただいたため糞を1か所で確認することができました。木の実や小動物の骨が入っている様子を見ることができました。

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△タヌキのため糞。

一番下流側の駐車場まで行ったところで解散としました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。また鳥の博物館の自然観察会にご参加ください。