2022年8月14日(日)に、あびこ自然観察隊「ツバメのねぐら観察会」を実施しました。16名の方にご参加いただき、手賀沼沿いを夕方から夜にかけて歩いて観察を行いました。

手賀沼の南岸にある「道の駅しょうなん」に集合し、ツバメのねぐらのある大津川の河口まで、1時間ほどかけてゆっくりと歩いて移動しました。途中、遊歩道沿いでさえずっているホオジロや、沼の杭にねぐら入りしているカワウを観察しました。

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▲遊歩道沿いでさえずっていたホオジロ。繁殖期が長く、手賀沼周辺では9月上旬ごろまでさえずりが聞かれる。

18時30分ごろ、日没前後に大津川河口にある「ヒドリ橋」に到着しました。大津川河口のヨシ原の様子をみると、スズメはすでに多くがねぐら入りしていましたが、ツバメはまだ数が少ないようだったので、見通しの良いところで様子を見ることにしました。

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▲大津川のヨシ原でツバメを待っているところ。

18時45分ごろから沼沿いのヨシ原の上を飛ぶ様子が観察できたので、ねぐら入り地点の近くに移動して観察を行いました。数千羽のツバメの群れが、ねぐら入り前にヨシ原の上を一斉に移動する様子を観察できました。ツバメの群れは真っ暗になる前、18時55分ごろからヨシの中に徐々に降りていき、19時ごろには飛んでいるツバメはほとんどいなくなりました。

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▲ツバメのねぐら入りの様子(別の日に撮影した写真)。

帰り道では、夜の餌場に向かうカルガモの様子を観察したり、バットディテクター(高い周波数の音を人間の耳で聞こえるように変換する装置)を用いてアブラコウモリの声を聞いたりしました。19時50分ごろに道の駅まで戻り、現地で解散しました。

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▲バットディテクターを使ったアブラコウモリの観察。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。また鳥の博物館の自然観察会にご参加ください。