「こも巻き」は、松の害虫のマツカレハの越冬幼虫を捕らえて駆除するための、日本の伝統的なトラップの一種です。これを応用して、手賀沼遊歩道の越冬生物を調べようと、昨年の11月1日に「こも」を20枚巻きました。今日(3月8日)これをはずして、越冬中の生物を回収しました。
代表的な生物の写真をいくつかアップしました。


エノキの幹に巻かれたこもの中で越冬していたゴマダラチョウの幼虫。


幹のすき間によく見かけるヨコヅナサシガメ。こも巻きは、絶好の越冬場所。


一番個体数が多かったのがエビグモの仲間(キンイロエビグモ)。


アリの姿そっくりのアリグモの仲間。

*この他、ゲジやムカデの仲間、クモの仲間・・・が多数回収されました。こもを巻いた植物を食害する、いわゆる“害虫”はほとんど見あたりませんでした。エノキを食樹とするゴマダラチョウの幼虫は、松とマツカレハの関係と同じですが・・・、“害虫”とは言いませんよね。