本日午前中に、毎年実施している手賀沼のオオバン調査を実施しました。例年は、我孫子野鳥を守る会、鳥の博物館友の会、鳥博市民スタッフなどのみなさんに参加していただいているのですが、今年は新型コロナウイルスの感染対策のため、博物館スタッフ4名だけで手分けして行いました。

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▲ナガエツルノゲイトウの周りで採食するオオバン。

今回は、合計127羽、9つがいのオオバンがカウントされました。個体数はここ数年回復傾向で、今回はこの10年では3番目に多いカウント数となりましたが、昨年の148羽からは少し減少しました。

オオバンの個体数カウントと併せて、コブハクチョウの生息状況の調査も行いました。手賀沼の全周で合計72羽が確認され、8か所で営巣(いずれも抱卵中)が記録されました。もう1か所営巣地点があるので、今期は少なくとも合計9か所で営巣しているようです。手賀沼の南岸では以前よりも田んぼに出てきている個体数が増えており、農業被害の拡大が心配されます。

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▲巣の上に立つコブハクチョウの雌。3つの卵が見える。