その1(撮影:小笠原さん)

その2(撮影:小笠原さん)

その3(撮影:小笠原さん)
 鳥の博物館常連の小笠原さんが、手賀沼遊歩道でコイカルがイラガの繭から蛹を引き出して食べている様子を、順番に写真撮影して届けてくれました。
 コイカルは、数年前に手賀沼公園のポプラの樹で繁殖していたのですが、倒木のおそれがあるということで撤去されて以来、どこで繁殖しているのかはっきりしません。
 手賀沼遊歩道にもしばしば姿を現します。
 今回の写真からは、コイカルが、イラガの繭を嘴で割って、中の前蛹を引き出して食べる手順がよく分かります。イラガの繭は、長径の片端がきれいに割れています。ここは蛹が羽化する時の脱出孔となる部分であり、コイカルは、この孔に沿ってこじ開け易いことを学習しているようです。
 コゲラも、よくイラガの繭をやぶって蛹を食べますが、小笠原さんの観察によると、熟練したコゲラは、繭が枝へ付着している柔らかい部分から攻めていくとのことでした。