12月7日(土)に、あびこ自然観察隊「夜の動物観察会」を実施しました。14名の方にご参加いただき、冬の河川敷の生き物を夕方から夜にかけて観察しました。

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当日は前日の予報はみぞれ、当日も15時ごろまで弱い雨が降っていましたが、集合時間の16時ごろには止んで、西の空には夕焼けも見られました。

まず、日没前のまだ明るい時間に、夜行性の生き物たちの痕跡(フィールドサイン)を探してみました。何もないように見える草地やグラウンドですが、地面をよく探すと、タヌキの足跡や、ヤマシギが採食した跡が見つかりました。

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△野球場に残っていたタヌキの足跡。

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△ヤマシギの足跡と嘴を地面に差し込んでできた穴

河川敷で日没を待っていると、モズやツグミがねぐら入りする様子を観察できました。あたりが暗くなった17時ごろ、先ほどフィールドサインを見つけたあたりを照らしてみると、タヌキやヤマシギが出てきているのがすぐに見つかりました。

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△草地に降りていたヤマシギ。

静かにそーっと近づけば、あまり驚かせずに観察することができます。ヤマシギは全部で14羽ほど、タヌキはのべ4頭ほどを観察することができました。
最後に、夜の生活に適応したヤマシギ体のつくり、冬の生態や渡りについてお話して、19時ごろ観察会を終わりにしました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。また鳥の博物館の自然観察会にご参加ください。