August19日Saturday: 我孫子市を通って渡るオオジシギ
オオジシギはシギやチドリの仲間で、長い嘴と短いあし、地味な羽色が特徴です。同じ仲間のタシギに良く似ていますが、一回り大きく、長い翼を持っています。世界的な分布はタシギよりずっと狭く、日本とロシアの一部だけで繁殖しています。繁殖地では、「ズビーヤク、ズビーヤク」と鳴きながら急降下する際に尾羽を使い「ゴゴゴゴ…」と音を立てるディスプレイが見られます。
▲空中でディスプレイするオオジシギ(7月 北海道)
オオジシギは、冬になるとオーストラリア東部に渡ることが知られていましたが、昨年、GPS発信器を装着した追跡により、陸地には降りずに太平洋を一直線に南下して飛んでいくことが確かめられました(詳しくは、日本野鳥の会のブログをご参照ください)。我孫子市では、春と秋の渡りの時期に水田や草地などに立ち寄りますが、繁殖期の様な派手な行動はせずに、草地や湿地の中にそっと潜んでいます。
▲農道の草の中に身を隠すオオジシギ(8月 千葉県)
中継地には長くて1カ月ほど滞在し、その間に渡るための脂肪を体にたくわえます。4月にオーストラリアから渡ってきたばかりのオオジシギの体重は130gほどですが、8月に太平洋を越える旅に出る前の体重は260gほどに達します。短い期間に、自分の体重のおよそ2倍ほどにもなる脂肪を蓄積するのです。
長い距離を渡るためのエネルギーを補給するための場所として、農地はオオジシギにとって重要なのです。
▲空中でディスプレイするオオジシギ(7月 北海道)
オオジシギは、冬になるとオーストラリア東部に渡ることが知られていましたが、昨年、GPS発信器を装着した追跡により、陸地には降りずに太平洋を一直線に南下して飛んでいくことが確かめられました(詳しくは、日本野鳥の会のブログをご参照ください)。我孫子市では、春と秋の渡りの時期に水田や草地などに立ち寄りますが、繁殖期の様な派手な行動はせずに、草地や湿地の中にそっと潜んでいます。
▲農道の草の中に身を隠すオオジシギ(8月 千葉県)
中継地には長くて1カ月ほど滞在し、その間に渡るための脂肪を体にたくわえます。4月にオーストラリアから渡ってきたばかりのオオジシギの体重は130gほどですが、8月に太平洋を越える旅に出る前の体重は260gほどに達します。短い期間に、自分の体重のおよそ2倍ほどにもなる脂肪を蓄積するのです。
長い距離を渡るためのエネルギーを補給するための場所として、農地はオオジシギにとって重要なのです。
August12日Saturday: 夏の抜け殻
夏といえばセミですが、鳥の博物館の周辺では5種類のセミの声を聴くことができます。先日、その証拠を採集することができました。
一番よく見るのは次の2種類でしょう。
まずはアブラゼミ。
続いて、ミンミンゼミ。これらを見分けるポイントは、触覚です。
根元から数えて、2節目と3節目とを比べると、ミンミンゼミでは3節目の方が小さくなっています。
しかし、アブラゼミでは3節目の方がずっと長くなります。泥が付いていて少し分かりにくいのですが、泥が付いているのはすべて、同じ3節目です。
他にも、注意して見てみると、より小型のセミも抜け殻を見つけることができます。
ツクツクボウシ。表面は色が薄くてつや消しなのが特徴。水の館の近くで見つけました。
ニイニイゼミ。館の裏にある斜面林で見つけました。丸くて愛嬌があります。
ヒグラシ。館の裏にある斜面林で見つけました。
この他に、我孫子市内では最近、クマゼミの鳴き声が聞こえるようになった場所もあると聞いています。そのうちいつか、館周辺でも6種類目が手に入るようになるのでしょうか。見つけたら、また報告いたします。
一番よく見るのは次の2種類でしょう。
まずはアブラゼミ。
続いて、ミンミンゼミ。これらを見分けるポイントは、触覚です。
根元から数えて、2節目と3節目とを比べると、ミンミンゼミでは3節目の方が小さくなっています。
しかし、アブラゼミでは3節目の方がずっと長くなります。泥が付いていて少し分かりにくいのですが、泥が付いているのはすべて、同じ3節目です。
他にも、注意して見てみると、より小型のセミも抜け殻を見つけることができます。
ツクツクボウシ。表面は色が薄くてつや消しなのが特徴。水の館の近くで見つけました。
ニイニイゼミ。館の裏にある斜面林で見つけました。丸くて愛嬌があります。
ヒグラシ。館の裏にある斜面林で見つけました。
この他に、我孫子市内では最近、クマゼミの鳴き声が聞こえるようになった場所もあると聞いています。そのうちいつか、館周辺でも6種類目が手に入るようになるのでしょうか。見つけたら、また報告いたします。