台風が通り過ぎ、一気に秋の空気となってきました。「キィーキィーキィーキィー、ギチギチギチ」遠くからモズの声があちこちで聞こえてきます。この声は「高鳴き」といって、冬を過ごす縄張りを主張する声です。今日は手賀沼水面調査で手賀沼を回ってきましたが、合計5か所で高鳴きを確認しました。

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モズの♂は、目の周りが黒っぽく、マスクをしているようです。近くに来た他の個体を追い払ってヤナギに止まりました。この時期は、個体同士での争いがよく目につきます。良いなわばりを得ることができれば、餌の少ない冬をうまく乗り切れるからでしょう。

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こちらは♀で、♂よりもかわいらしい顔つきです。冬には♂♀別になわばりを張るため、♀もこのように高いところにとまって盛んに高鳴きを行います。

少し耳を澄まして、秋の訪れを告げるモズの声に耳をすましてみましょう。