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 今日は、山階鳥類研究所副所長であり保全研究室室長の尾崎清明さんが「なぜアホウドリやトキを保護するのか?」というテーマでお話してくださいました。
 改めて、鳥をなぜ保護するのか問われると、人によってさまざまな考えがあることに気づきます。
 ・絶滅した種は取り戻せない。生物多様性を維持する事は大事。
 ・人間活動が原因で絶滅の危機に追い込んだものは人間の責任において復活させる。
 ・豊かな人間生活を送る上でその種が存在することには意義がある。
 尾崎さんは、そのほか人により色々な理由が挙げられることを示してくださいました。
 また、尾崎さんがこれまで携わってこられたアホウドリとトキの保護活動のこれまでの経緯や色々な人の考え方や行動の事例が紹介されました。保護活動には多くの人の努力と費用と年月がかかることを再認識させられました。
 最後に、尾崎さんが時々見るという、どこか見知らぬ田園風景の中にトキがたたずむシーンと、これが正夢となりそうな最近の事例が紹介され、保護活動に長年中心的に携わってこられた尾崎さんがイメージする理想の将来像を共有することができました。
 折しも今日はバードウィークのなか日、鳥と人との関わり合いについて思いを巡らせてみるのも意義あることだと思います。