昨日、手賀沼の鳥のセンサス調査の際、対岸(手賀沼南岸)から鳥の博物館の建物を眺めました。
 前景にハスの群落、中景に手賀沼水面と対岸のヨシ原、遠景に鳥博と斜面林という、なかなかバランスのとれた景観です。
 水生植物が水域と陸域を連続的につないでいて、さまざまな生物が関わり合い生態学的にもバランスがとれているように見えます。
 しかし考えてみると、このハスはかつてレンコン収穫のためにつくられたハス田から広がったものと言われていますし、ここ10年のハス群落の展開の勢いは、対岸につながるのではと思わせるほどで、完全にヒメガマ群落を圧倒しています。
 「鳥」の博物館としては、おもにヒメガマ群落で繁殖するヨシゴイやオオバンの営巣環境の変化が少々心配になります。
 今後、手賀沼の水草の復活も含めて、沼縁の水生植物の変遷にも注目していきたいと思います。