鳥の博物館3階の常設展「世界の鳥」コーナーにワタリガラスの剥製を展示しました。
ワタリガラスは、日本では北日本の一部でしか見られない鳥ですが、世界的には分布が広く、ヨーロッパやアメリカでは普通種です。古くから人に親しまれ、神話や伝説にも登場する人との関わりが深い鳥です。

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▲ワタリガラスの本剥製標本。この鳥は雌の幼鳥(第一回冬羽)です。

この標本は、スウェーデンで拾われた死体から作られたもので、標本交換によって鳥の博物館にやってきたものです。研究用の剥製の形で受け入れましたが、展示のために剥製師さんによって義眼を入れてもらい、展示用の本剥製の形に作り直してもらったものです。
国内で見られる亜種よりも少し小さいようで、並んで展示されているハシブトガラスと同じくらいの大きさです。逆に考えると、本州のハシブトガラスの大きさに驚かされます。

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▲カラス類3種の展示。上から順に、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ワタリガラス。

ハシブトガラスやハシボソガラスと嘴の形や、羽毛の光沢の違いを比べてみましょう!