20131216-themetalk32.jpg
 山階鳥類研究所保全研究室研究員の茂田良光さんに、「南西諸島の南北で異なるキビタキの羽色」というテーマでお話しいただきました。
 現在の日本鳥類目録では、日本のキビタキは、亜種キビタキと亜種リュウキュキビタキの2亜種認められていますが、かつては、亜種キビタキ、亜種リュウキュウキビタキ、亜種ヤクシマキビタキ、亜種アマミキビタキに分けられていました。
 その後、おもに成鳥の羽装のちがいや計測値を再検討したところ、亜種間のちがいが連続的なもの同士が一つの亜種として再構成され、2亜種となったそうです。
 茂田さんらがかつて4つの亜種に分けられていたグループそれぞれを詳細に観察したところ、やはり羽装(とくに成鳥の羽装になるまでにかかる年数など)にちがいがあり、区別できる点があることが分かってきました。
 今後、かつての亜種が復活する可能性を示すお話でした。