鳥の博物館の3階の展望テラスには、博物館周辺の田んぼや手賀沼の水縁に生育している水生植物を植栽した、(自称)ミニ水生植物園があります。
 この中には、かつての手賀沼で見られた水生植物や、代償湿地として多様な生物の生息環境となっていた頃の「田んぼ」に生育していた希少な植物もいくつかあります。
 今、鳥博ミニ水生植物園は花盛りです。


・ミズアオイ:これは、館長がお昼休みの近傍自然探索の際、田んぼ脇の水路で偶然見つけたものです。コナギやホテイアオイに似ていますが、花序がスッと延びて姿勢のよい花です。「今春、地主さんが水路を重機で掘り返していたので、恐らく、休眠していた埋土種子が発芽したものと思われます。」(館長談)


・(訂正20080914)*×タヌキモ→○オオバナイトタヌキモ:黄色い小さい花が綺麗です。水中には食虫嚢が発達し、プランクトンなど捕らえて消化し、栄養としています。
*タヌキモと思っていましたが、よくみると水中の茎の伸び方がイトタヌキモに該当し、さらによく調べると移入栽培種のオオバナイトタヌキモでした。タヌキモと同科同属の植物ですが、取り扱い要注意です。


・タコノアシ:花序がのびはじめ、文字通り「蛸の足」らしくなってきました。


・コウガイモ:雌花の花柄は電話コードのように螺旋状で(これは実際に博物館で見てください)、花は水面に顔を出しています。雄花は根の付近にできて、離れて水面に浮上し、雌花にくっつくそうです。雄花は観察していませんが、これからしばらくの間、観察が楽しみです。


・ガシャモク:8月20日の当ブログで紹介しましたが、まだ花が咲き続けています。