過去ログ

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投稿者: saito


 今日のテーマは、「富士山の野鳥と垂直分布〜どの鳥がどの高さに棲んでいるのか〜」で、山階鳥類研究所自然誌研究室研究員の森本元さんにお話いただきました。
 森本さんは、富士山をフィールドにルリビタキをはじめさまざまな鳥類の生態を研究しています。はじめに、車中泊しながらのハードな調査の実際と富士山の地史的・生態学的・文化的な特徴の紹介がありました。また、富士山周辺には、火山特有のがれ場、高原、ヨシ原、広葉樹林、針葉樹林、植栽された人工林など、多様な環境があることが紹介され、それだけ鳥相も豊富であることが理解できました。
 富士山は海抜0mから3776mまで日本一高低差のある山ですが、例えば関東と北海道の鳥相が違うように、標高ごとにはっきり鳥相が異なり、短い距離の移動で大きな鳥相の変化を感じる醍醐味があることも紹介されました。
 垂直分布のお話では、キジ科、フクロウ科、カッコウ科、キツツキ科、ハト科、ヒバリやビンズイ、ツグミ科、ヒタキ科、ムシクイ科やウグイス、シジュウカラ科、ホオジロ科、アトリ科、カラス科など各グループごとに解説され、グループ内の各種の生息する標高が異なっていることが紹介されました。その中で、フクロウやコゲラ、キジバト、ヒバリ、ウグイス、ホオジロ、ハシブトガラスなど、平地の市街地周辺で見られる鳥が意外にも標高2,000mあたりまで生息していることが分かり、これらの鳥の環境適応性の広さを改めて感じました。
 これからの季節、山の鳥たちは繁殖期に入り、よくさえずり、活発に活動します。お話を聞いて、皆、富士山に鳥を見に行きたくなったと思います。ありがとうございました。
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投稿者: someya
 最近はツバメの姿もよくみかけるようになりました。気温25℃夏日、なんて日がありますが、まだ4月に入ったばかりですよね。ん〜、日ざしも強い!
 鳥の博物館前の水の館では、4月1日からツバメのコーナーがはじまりました。鳥の博物館と鳥の博物館友の会が一緒に行っているツバメの巣調査の紹介です。展示は友の会のみなさんによるものです。昨年の調査の結果も展示しています。今年の調査は5月10日から5月31日まで。この調査は市民のみなさんもご参加いただけます。
 調査の参加方法は?ツバメの巣って?気になる方はぜひ水の館のツバメコーナーをご覧下さい。水の館の目の前には鳥の博物館があります。こちらも合わせてご覧下さい。
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