3月26日に、博物館の市民スタッフと友の会の方を対象に、標本の製作講座を実施しました。山階鳥類研究所 自然誌研究室の岩見さんを講師にお迎えし、14名の参加者のみなさんに小形の鳥の仮剥製標本の製作に挑戦してもらいました。

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製作の前に、岩見さんから、標本とは何か、また標本の活用方法についてお話しいただきました。博物館では標本の収集を継続的に進めていくことが重要ですが、現在は技術を学べる場所が少なくなっていることから、標本の作り手不足が問題になっています。

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一つ一つの手順を見せてもらってから実際に手元の鳥で作業する、という繰り返しで、少しずつ作業を進めていきました。山階鳥類研究所では、仮剥製を作る時も鳥の骨格を出来るだけ壊さないように作業されていて、将来的に最大限に活用できるように工夫されていました。

博物館に持ち込まれる鳥は、事故などに遭って死んでしまったものもいます。皮が破れていたりして苦戦した方もいましたが、何とか半分ほどの方が最後まで製作することができました。

また来年度もこのような機会を設け、標本に関わる人の環を広げていければと思っています。講師をつとめていただいた岩見さん、参加されたみなさま、ありがとうございました。