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投稿者: someya
 本日より、ミュージアムショップにて、オリジナルペットボトルホルダーの販売を始めました。
 ペットボトルはもちろんのこと、サイズによってはタンブラーも入ります。ストラップはお好みに合わせて、ショルダーベルトに付け替えることも可能です。内側にアルミシートはついていませんが、気になるペットボトルの水滴を吸収してくれます。
 カラフルな糸を使い、作家さんが丁寧に編んだハンドメイド品です。スズメのイラスト入りオリジナル缶バッジ付きです。ホルダーとバッジは生き物好きな姉妹のコラボ商品です。飲み物を手放せないこの時期にオススメの一品です。
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▲ペットボトルホルダー
 カラフルなラインナップ
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▲ミュージアムショップにて1,300円で販売中
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▲スズメのイラスト入りバッジがついています

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投稿者: odaya
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8月21日に、2021年8月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。今回は、山階鳥類研究所の油田照秋さんに、「いかに自分の遺伝子を残すか 〜シジュウカラの繁殖戦略〜」と題してお話しいただきました。

鳥類は90%以上の種が一夫一妻の繁殖形態を持ちますが、1990年代からDNA解析による親子判定の研究が行われるようになると、その75%もの種でつがい相手以外の雄との子を残す「つがい外父性」と呼ばれる現象が発見されました。このような現象は一般的にみられることから、鳥類の繁殖システムの進化を研究する上で無視できないと考えられています。

雌がなぜつがい外交尾をして、つがい相手以外の遺伝子を自分の子に残そうとするのかについては、さまざまな仮説が提唱されていますが、その一つが、確実に卵を受精させるため、というものです。油田さんたちは、北海道で繁殖するシジュウカラを用いた操作実験で、この仮説を検証しました。

巣箱で繁殖するシジュウカラの1回目の繁殖で卵を擬卵に置き換えて繁殖を失敗させると、2回目の繁殖の時にヒナにどのくらいつがい外の雄の父性が含まれるのかを調べられました。その結果、1回目の繁殖で擬卵に置き換えたペアでは、2回目の繁殖の時により多くのつがい外父性が含まれる傾向があることがわかりました。このことは、1回目の繁殖がうまくいかなかったことを受けて、雌が確実な受精をするために積極的につがい外の雄と交尾を行っていることを示唆しています。この研究は、初めてこの仮説を実験的に検証したものといえるそうです。

講演のあとに、視聴者のみなさんとチャット機能を用いて質疑応答が交わされました。2回目のやり直し繁殖の時につがい相手を変えない理由や、雌はどのようにつがい外交尾を行う雄を選んでいるのかなどについて、質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に204人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信は、9月4日(土)まで見逃し配信を行います。

次回、10月のテーマトークは、我孫子市鳥の博物館の小田谷が、ヤマシギの越冬期の生態についてお話しする予定です。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。

参考資料:

今回のお話のもとになった論文(英語)
Yuta T, Nomi D, Ihle M & Koizumi I. (2018) Simulated hatching failure predicts female plasticity in extra-pair behavior over successive broods. Behavioral Ecology 29: 1264-1270.
https://academic.oup.com/beheco/article/29/6/1264/5119825

論文のプレスリリース資料(日本語)
https://www.hokudai.ac.jp/news/181009_pr2.pdf

鳥類のつがい外父性に関する総説(英語)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1046/j.1365-294X.2002.01613.x
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投稿者: mochizuki
鳥の博物館では、今年新たな企画として「鳥の標本を3Dプリント模型化し、学習セットとして博物館外に貸し出す」プロジェクトを立ち上げました!
昨年度に(一財)全国科学博物館振興財団が行っている博物館向けの助成事業に応募したところ、上記のプロジェクトで採択頂きました。誠にありがとうございます。

4月より3Dプリンターの導入の手続きを着々と進めていたのですが、今月ついに3Dプリンターの「Guider 供廚届きました!
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鳥の頭骨などの骨格標本を3Dプリントするのが目標ですが、プリントするには3Dデータを作る必要があります。
鳥の博物館の標本の3Dデータ化は現在進めていますが、まずはアメリカのスミソニアン博物館で公開されている3Dデータを用いて印刷のテストを始めました。

3Dプリンターにも色々と種類があるのですが、今回導入したプリンターは積層型の機械で、下から順に約0.1mmずつ樹脂を積み上げていく手法を取っています。そのため、複雑な形をしているところにはデータ上で支柱を設計し、樹脂を物理的に積み上げられる形にする必要があります。

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スミソニアン博物館のデータをPCのソフト上で加工し、支柱や土台を設計したものがこちら。樹脂を積み上げていく都合上、なるべく支柱が少ない形となるよう、頭骨を上向きに設定します。(実はこの前段階で、頭骨を横向きに印刷しようとして失敗しました。)

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そして、テストプリントの結果がこちら。約14時間かけてティラノサウルスの頭骨を印刷できました!

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▲プリンターから取り出した状態。

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支柱を外して、ティラノサウルス頭骨の3Dプリント模型が完成しました!

鳥の骨格標本は壊れやすいため、気軽に触れる資料として外部に貸し出すことは資料保存の観点から困難でした。しかし、こうやって博物館標本をデータ化し複製を作ることで、今後は教育普及用教材として小学校等に貸し出していきたいと思っています。
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投稿者: someya
 7月22日(木・祝)、あびこ自然観察隊「手賀沼の魚をみよう」を実施しました。広報誌のみで広報を行い、申込制で参加者を募りました。
 手賀沼で採集し、どんな魚がいるのか観察しました。また、手賀沼親水広場内にある人口池のミニ手賀沼でも採集しました。新型コロナウイルス感染拡大防止対策と熱中症対策にご協力いただきながら、無事に観察会を終えることができました。暑い中、ありがとうございました。また魚のイベントに参加したいというお声をいただきましたので、今後も企画できればと思っています。
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自分で生き餌をつけて釣り開始
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みなさんモツゴをGET
かっこいいサングラスで日差し対策をされていました
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仕掛けに入った魚の仕分け
以前はみなさんと一緒に仕掛けをあげましたが、桟橋の老朽化により、スタッフだけでの回収となりました
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日陰に入り採集した生き物を紹介
質問にもお答えしました
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魚を触るのが人生初という参加者も
魚とずっと遊んでいました

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投稿者: odaya
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7月17日に、2021年7月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。今回は、山階鳥類研究所の岩見恭子さんに、「鳥の剥製作りを見てみよう」と題してお話しいただきました。
今回は、初めての試みとして、岩見さんが実際に標本を作られる様子をライブ配信しました。

まず、標本を作るために必要な材料と、製作の前に行う計測についてご紹介いただいたあと、さっそく実際の製作に入りました。今回は初心者向きといわれるアカショウビンを材料に、皮むきから縫い合わせるまでの一連の流れを見せていただきました。手元を写したカメラを使って、実際の作業上のポイントを見せていただきながら解説していただいたので、実際にどのように標本が作られているのかがよくわかりました。

標本を作るときに解剖によって生殖器を確認して性の識別を行う様子についても見せていただき、剥製の皮側には残さない骨や内臓なども、研究用のサンプルとして大切に保管されていることをご説明いただきました。

講演のあとに、視聴者のみなさんとチャット機能を用いて質疑応答が交わされました。標本を作るときの技術的な問題や、保存する際に注意すること、鳥の死体を拾った時にどうすればよいかなどについて、岩見さんに様々な角度からお答えいただきました。

今回のオンライン講演は、最大同時に280人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信の見逃し配信は行いません。

次回、8月のテーマトークは、山階鳥類研究所の油田照秋さんに、シジュウカラの社会関係やつがい外父性についてお話しいただく予定です。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。
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投稿者: odaya
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6月19日に、2021年6月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。今回は、山階鳥類研究所保全研究室研究員の仲村 昇さんに、「冬眠に似た体温低下、鳥のトーパーとは?」と題して、主に海外で行われた研究の内容をお話しいただきました。

鳥や哺乳類は、体の温度を一定に保つ仕組みを持っている恒温動物です。特に気温の低い時期には体の温度を保つために大量のエネルギーを消費するため、哺乳類には冬眠を行うものが多く含まれています。冬眠と同様に、体のエネルギー消費を抑えて数時間〜数日の休眠を行うことを「トーパー」といいます。鳥類では普通の体温よりも5〜20℃ほど体温を下げ、エネルギーの消費を抑えるそうです。

トーパーを行うことが鳥類で最初に知られたのはアメリカに分布するプアーウィルヨタカでした。この鳥は、冬眠を行う唯一の鳥として知られていますが、実際に確実な冬眠が確認された例はそれほど多くないそうです。他にもヨタカのなかまでは、体の大きいオーストラリアガマグチヨタカを含む複数の種で、低温時にトーパーを行うことが知られています。他にも、ハチドリ類、アマツバメ類の多くの種でトーパーを行うことが知られており、ウズラ、ハト、フクロウ、ツバメ、シジュウカラなどの多様な鳥で実験室や野外での確認の報告があるそうです。

日本産鳥類ではほとんど研究が進んでいないトーパーですが、厳冬期に氷点下になるような環境にいる体の小さい小鳥であるキクイタダキ、ヒガラ、エナガなどの小鳥もトーパーを行っている可能性があるのではないか?とのことでした。

講演の後に、猛禽類でトーパーを行うものはいるのかについてや、低温で弱った鳥とトーパー状態の違いなどついて質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に66人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信は、以下の同じURLから7月3日(土)までご視聴いただけます。
https://youtu.be/QI2Gg6YuIj4

次回、7月のテーマトークは、山階鳥類研究所の岩見恭子さんに、標本製作の様子を実際にライブ中継しながらお話しいただく予定です。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。
カテゴリ: General
投稿者: someya
 捕獲作戦が試みられていたミナミジサイチョウは、本日午後2時半頃に無事に捕獲されたとのことです。
 当館のミナミジサイチョウの剥製は常設展示室でご覧いただけます。ぜひご来館下さい。
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投稿者: someya
 話題沸騰中のミナミジサイチョウ。本来は日本の自然で見かける鳥ではなく、アフリカに生息する鳥です。どうやら飼育していた個体が逃げてしまったようです。
 2020年の春頃からミナミジサイチョウの目撃情報がありました。その場所は牛久、龍ケ崎、取手、我孫子、柏、流山、鎌ヶ谷、野田、三郷などなど。1年以上もこの辺りで快適に?暮らしているわけです。黒くて大きな姿は目立つようで「この鳥は何ですか」とのお問い合わせをいただきます。ミナミジサイチョウは全身ほぼ真っ黒で喉袋と目のまわりが赤く、翼の一部分が白いのが特徴です。歩きながら、ヘビ・カエルといった爬虫類などを採食しています。
 本日、捕獲が試みられた(鳥博ではありません)ようですが、どうなったのか気になります。
 鳥の博物館では、ミナミジサイチョウの剥製を展示しています(3階、世界の鳥コーナー)。間近でじっくり観察できます。ぜひご覧下さい。
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▲展示室のミナミジサイチョウ(剥製)
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投稿者: odaya
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5月15日に、2021年5月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。今回は、山階鳥類研究所保全研究室研究員の澤祐介さんに、「ここまでわかった!東アジアのガン類の渡り」と題してお話しいただきました。

日本に定期的に渡来するガンの仲間は、マガン、ヒシクイ、コクガン、カリガネ、シジュウカラガン、ハクガンの6種です。これらの種の渡り経路については、どのくらいわかっているのでしょうか。

1980年代から行われた首環標識などを用いた調査によって、マガンやヒシクイの断片的な渡り経路は判明していましたが、追跡できた例数は多くなく、確実な繁殖地が不明なままの種があったり、保全の重要性の高い希少なガンについては情報が少ないままでした。

ガン・カモ専門の研究誌「Wildwowl」の2020年に出版された巻では、日本産のガン類を含む東アジアのガン・カモ類についての渡り経路や個体群動態の論文が掲載されました。今回はこの研究誌に掲載された最新の渡り経路の情報や、澤さんたちのこれからの研究の展望についてお話しいただきました。

これらの研究では、マガン62羽、ヒシクイ156羽(亜種オオヒシクイ22羽、亜種ヒシクイ134羽)、カリガネ19羽、コクガン11羽の追跡結果などをもとに、東アジアでの渡り経路がどのようになっているのかを報告しています。このうち、コクガンでは澤さんたちの研究によって、日本に渡来するコクガンの春と秋の渡り経路が異なること、野付半島が重要な中継地になっていることが分かったそうです。

将来の課題として、日本で越冬する個体の追跡数の少ないマガンの渡り経路の経年変化やヒシクイの繁殖地の特定、世界的に減少しているけれど日本では少しづつ数が増えているカリガネの追跡、東アジアで減少しているコクガンの正確な繁殖地を特定するための追跡、近年の保全活動で個体数が回復したシジュウカラガンやカリガネの追跡を行っていくことが挙げられるそうです。
これらの課題を解決していくためには、継続した調査を行う人材を各地に育成していくことが重要であることもお話しいただきました。

講演の後に、カリガネが世界的に減少しているのはなぜか、アジアのガンカモ類の個体数調査の信頼性はどのくらいかなどについて質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に107人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信は、以下の同じURLから5月29日までご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=UF1eez4a45w

次回、6月のテーマトークは、山階鳥類研究所の仲村昇さんに、一部の鳥に見られる冬眠に似た体温低下であるトーパーについてのお話をしていただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。

参考資料:

雁の里親友の会のウェブサイト
http://shibalabo.eco.coocan.jp/goose/index.htm

ガン・カモ類の研究専門誌「Wildfowl」の2020年号(東アジアのガン・カモ類の渡り・個体群動態の特集号)
https://wildfowl.wwt.org.uk/index.php/wildfowl

希少ガンのシンポジウム(見逃し配信中)
https://www.youtube.com/watch?v=7eQ9rCozLEI
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投稿者: odaya
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4月17日に、2021年4月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。

今回は、山階鳥類研究所保全研究室専門員の千田万里子さんに、「その足環、いつ付けた?鳥類標識調査でわかる長期生存」と題してお話しいただきました。

鳥の寿命を知ることは、生活史を知るための研究においては重要です。しかし、鳥は比較的長寿命であるため、それぞれの種について単一の研究プロジェクトで調査するには限界があります。

鳥類標識調査は、野生の鳥に足環をつけて渡りや寿命を調べる調査です。鳥に足環をつけて放鳥し、その鳥が再び発見されたときに、つけた時点からの経過期間をさかのぼることで、鳥が生存していた期間を知ることができます。これは厳密な寿命とは異なる場合が多いのですが、「少なくともいつからいつまで生きていた」という客観的な情報を得ることができます。

標識調査はすべての鳥を対象にして継続して行われているので、鳥の寿命を総合的に調べる唯一の方法といえます。今回は、1961年から行われている日本の鳥類標識調査において、2017年までに得られた長期生存の記録をまとめた吉安ら(2020)の内容をもとにお話しいただきました。

世界で最も長寿の鳥の記録は、ハワイのミッドウェイ環礁で繁殖しているコアホウドリのメス(ウィズダムと名付けられています)で、2021年春時点で70歳以上だそうです。日本の鳥類標識調査でも長寿の種は海鳥や大型の鳥に多く、確認された最も長期生存の記録はオオミズナギドリの36年8か月だったとのことです。日本における足環の回収記録は一般の市民からの回収によるところが大きく、今後も継続してご協力をお願いしたいと呼びかけられていました。

講演の後に、視聴者のみなさまからチャットに長寿記録を知りたい鳥のリクエストを書き込んでいただき、ツバメ、ハヤブサ、アホウドリなど30種以上の鳥の長寿記録についてその場でお答えいただきました。また、鳥の平均的な寿命や標識調査の鳥類への影響などについても質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に145人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信は、以下の同じURLから5月1日までご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=1g_YPiY5EAg

次回、5月のテーマトークは、山階鳥類研究所の澤祐介さんに、衛星追跡で明らかになったガン類の渡りについてのお話をしていただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。

参考資料:
鳥類標識調査について(環境省ウェブサイト)
http://www.biodic.go.jp/banding/index.html

吉安京子・森本 元・千田万里子・仲村 昇 (2020) 鳥類標識調査より得られた種別の生存期間一覧.山階鳥類学雑誌.52(1): 21-48.

上記論文のプレスリリースは以下よりご覧いただけます。
http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/news/202011saichoju.html

ヨーロッパの鳥類標識調査における長期生存記録一覧
https://euring.org/data-and-codes/longevity-list

北米の鳥類標識調査における長期生存記録一覧
https://www.pwrc.usgs.gov/bbl/longevity/longevity_main.cfm)
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