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投稿者: odaya
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1月16日に、2021年1月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。

今回は、山階鳥類研究所副所長の尾崎清明さんに、「沖縄のアジサシ類の渡りの謎」と題してお話しいただきました。
尾崎さんは1970年代から沖縄島で繁殖するアジサシ類、特にベニアジサシとエリグロアジサシの調査に携わってこられました。繁殖地での標識調査によって、国内での繁殖地間の移動などが調べられてきましたが、その正確な越冬地は長年不明のままでした。

2002年にオーストラリアで行われた調査によって沖縄の繁殖地での標識個体が再捕獲されたことによって、ベニアジサシがオーストラリアのグレートバリアリーフの南端付近で越冬していることが初めて明らかになり、その後も多数の標識回収記録が得られているそうです。さらに、2012年から行われたジオロケーター(緯度経度を推定するために日照時間を記録する記録計)を装着する調査によって、沖縄で繁殖するエリグロアジサシはインドネシアのボルネオ島やスラウェシ島の周辺海域で越冬していることが明らかになりました。

講演の後には、オーストラリア周辺で繁殖しているベニアジサシは日本に渡ってこないのか、台風の移動を予測することはできるのか、などについて質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に100人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信と同じ映像は、以下の同じURLから1月30日までご視聴いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=yAdX6tXJKtY&feature=youtu.be

2月のテーマトークは、山階鳥類研究所の浅井芝樹さんに、北米のノドジロシトドという小鳥のちょっと変わった性別のしくみについての研究を紹介していただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。
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投稿者: odaya
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12月19日に、2020年12月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。

今回は、山階鳥類研究所保全研究室長の水田 拓さんに、「月夜のドライブは要注意〜アマミヤマシギの交通事故について〜」と題して講演いただきました。

水田さんは長年奄美諸島の野生生物の保全にかかわるさまざまな研究に携わってこられていますが、今回はその中でもアマミヤマシギについてお話しいただきました。

アマミヤマシギは世界で奄美諸島だけで繁殖する日本固有のシギ科の鳥です。マングースやネコなどの外来哺乳類による捕食や交通事故による影響で個体数を減らしており、環境省の2019年のレッドリストでは絶滅危惧粁爐忙慊蠅気譴討い泙后

水田さんたちの調査によって、アマミヤマシギは月が明るく空の高い位置に出るときに多く路上に出てくること、繁殖期の初期にあたる3月に交通事故が多いことを突き止められました。また、奄美大島の南部の数か所で事故が多いこともわかりました。
これらの情報をもとに、月の明るい夜、特に3月の満月の数日前からはゆっくり走るように、島の人たちに呼びかけを行われたそうです。

講演の後に、道路上に出てくる理由や、アマミヤマシギの生態についての質疑応答が交わされました。今回のお話の詳細は、以下の書籍に紹介されています。ご興味のある方はぜひお読み下さい。
https://www.ajup-net.com/bd/isbn978-4-486-02088-2.html

今回のオンライン講演は、最大同時に54人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。配信後の見逃し配信を予定しておりましたが、編集作業上のミスによってご利用いただけなくなってしまいました。申し訳ありません。

1月のテーマトークは山階鳥類研究所の尾崎さんに南西諸島のアジサシ類の渡りについての研究成果をお話しいただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。
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投稿者: odaya
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2020年12月12日(土)に、令和2年度の鳥博セミナーをオンライン配信にて開催しました。今回は「日本列島の鳥の起源と進化ーDNAの研究でわかった鳥たちの歴史ー」と題して、国立科学博物館動物研究部の西海 功さんにお話しいただきました。

日本鳥類目録に記載されている日本産の鳥は633種です。また、世界で日本にしかいない鳥の種数は、分類の扱いによって異なりますが、13種から21種くらいです。これらの数は多いのでしょうか?それとも少ないのでしょうか?
日本と同様の面積・緯度の島国であるイギリスとニュージーランドと比較してみると、固有種はニュージーランドよりも少ないものの、温帯の島国としては日本の鳥の種数や固有種数はそこそこ多いといえるようです。

西海さんたちがかかわって進められているDNAバーコーディングのプロジェクトでは、これまでに日本の繁殖種の93%のDNA情報の登録が進められてきました。このデータを用いて解析すると、種内の遺伝的な変異が通常よりも大きい種がいくつも見つかり、アカヒゲ、ヒヨドリ、カワラヒワなどでこれまで亜種とされてきた日本固有種の存在が示唆されています。今後、形態や生態、鳴き声などの違いが確認されれば、これらは種として認められ、日本固有種があと10種程度増える可能性があるとのことです。

DNAバーコーディングのデータからは、鳥たちの進化の歴史を推定することもできます。たとえばヤマガラでは、集団ごとにDNAの配列を比べてみると、台湾→八重山→九州→本州と分布を拡大してきたことがわかりました。同様に、カケス類でこのような歴史をたどってみると、ルリカケス(奄美諸島)→カケス(九州〜本州)→タカサゴカケス群(中国南部)→ミヤマカケス(大陸東部・北海道)という順に分岐していることがわかりました。すなわち、日本の鳥は大陸から分散して定着しただけでなく、日本列島で種分化が起こり、その集団が再び大陸に分散して分布を拡大したものがあることが示唆されたとのことです。このような現象を逆移入(Reverse Colonization)といい、日本を起源地とする鳥は考えられたよりも多いかもしれない、とのことでした。

講演のあとには、種や亜種の境界はどのように決めるのか、日本固有種とはどのような種なのかなどについて、多くの質問やコメントが寄せられ、西海さんにわかりやすくお答えいただきました。
今回の鳥学講座は、最大同時に122人の方にご視聴いただきました。お話しいただいた西海さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

今回の講演は12月26日(土)まで、鳥の博物館のYoutubeチャンネルにて見逃し配信を行っています。ご興味があるけれど見逃した方や、もう一度見たい方は以下のページにあるリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCCkBys4vs-AvNOMll8MCkSw

開館30周年記念特別展示「日本の鳥」は、今回ご紹介いただいた様々な固有種を含む日本産鳥類の標本351点を展示しています。1月31日までの開催ですので、ぜひ鳥の博物館にもお越しください。
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投稿者: someya
 11月22日(日)、23日(月・祝)の2日間、あびこショッピングプラザで行われたイベント「鳥・鳥・鳥展」に参加してきました。今年は年に1度の鳥のお祭り「ジャパンバードフェスティバル」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リモート開催となりました。実際にみられる何かを、また鳥の博物館の30周年を記念してイベントを企画して下さった方から声がかかりました。今回はイベントの様子を一部ご紹介します。
 2日間参加させていただきましたが、博物館を飛び出して、お買い物に来ているみなさんにむけて博物館をPRするのは新鮮でした。「コーヒーメーカーお待ちのお客様〜!」の声に呼ばれ行ってしまう方も。いろいろな方に鳥の博物館を知っていただくのに良い機会となりました。関係者のみなさま、ありがとうございました。
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鳥の博物館からはPR展示とミュージアムショップのグッズを販売するブースを
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ミュージアムグッズは選抜してお持ちしました
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鳥のお手玉は大人の方にも人気
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鳥博以外にも鳥に関連したブースがいろいろありました
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みんなのアイドル「あびたま」ちゃん。かわいくポーズをきめてくれました♪
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投稿者: odaya
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11日7日(土)に、第30回JBF鳥学講座をオンライン配信にて開催しました。今回は「洋上風力発電と野鳥 ―あまり知られていない影響とその対策―」と題して、早稲田大学人間科学部の風間健太郎さんにお話しいただきました。

地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出の削減のため、世界中で洋上風力発電が推進されています。再生可能エネルギーの一つとして期待が高まっている洋上風力発電ですが、鳥類にも悪影響を及ぼす場合がしばしばあるようです。その影響には、大きく分けて以下の3つがあるそうです。

(1)風車との衝突(バードストライク)
(2)風車の回避によるエネルギーの消費や餌場からの締め出し
(3)風車による生息地の改変

風車による悪影響としては、まずはバードストライクが頭に浮かびますが、鳥たちの多くは風車を避けて飛ぶことができることがわかっています。しかし、避けられれば良いというわけではなく、最短のルートで移動できなくなったり、良い餌場が使えなくなってしまうことの影響も無視できないことをヨーロッパを中心とした研究例からご紹介いただきました。

では、洋上風力発電による鳥への影響はどのように軽減できるのでしょうか?
洋上風力発電の先進国であるイギリスやドイツなどでは、海鳥の分布に関する長期のデータを活かしてアボイドマップ(衝突リスクの高い場所を示した地図)が作成されており、それをもとに建設の候補地選定が行われています。

しかし、海鳥の事前の分布情報は不足していることが多く、年による変動も大きいために、予測が難しいことが特徴です。そのため、事前の分布情報をもとにした場所の選定に加えて、継続的な事後調査の結果をもとに順応的な管理をしていくことが、現時点では最も良い方法なのではないか、と提案されていました。

講演のあとには、風車による衝突する鳥やその回収率の種による違い、環境アセスメントにかかる問題点などについて、多くの質問やコメントが寄せられ、風間さんにわかりやすくお答えいただきました。

今回の鳥学講座は、最大同時に257人の方にご視聴いただきました。お話しいただいた風間さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

11月8日(日)の12:00〜13:30の予定で再放送が行われます。見逃した方、もう一度見たい方は以下のページにあるリンクからご覧ください。
http://www.birdfesta.net/jbf/online2020.html


参考資料:
当日のレジュメは、以下からご覧いただけます(PDF直リンク)。
http://www.yamashina.or.jp/hp/event/images/jbf201107resume.pdf

お話しいただいた内容の一部は以下のウェブサイトから読むことができます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae165476c336a65abfed7fd9e094e1a7297e4e95

環境省が作成した「風力発電における鳥類のセンシティビティマップ」
https://www.env.go.jp/nature/seisaku/list/yasei_furyoku/sensitivity_map/index.html
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投稿者: odaya
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10月24日に、2020年10月のテーマトークを実施しました。8月と同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。
本来10月17日に予定しておりましたが、機材トラブルにより定刻までに延期になることをお知らせできず、17日に視聴しようとされていた皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。

今回は、我孫子市鳥の博物館学芸員の齊藤安行さんに、「ムクドリの子育て事情」と題して講演いただきました。

ムクドリは人の生活圏に大きな集団ねぐらを作るため、鳴き声の騒音やフンの被害が問題になっています。一方で、農業被害をもたらす害虫を食べてくれるなどの益鳥としての側面もあり、生態系の中では種子散布者としての役割を担っています。

齊藤さんは1980年代前半に神奈川県で巣箱を用いたムクドリの繁殖生態の研究を行われており、今回はその結果についてお話しいただきました。ムクドリの繁殖期は大きく2つに分かれること、繁殖期の前期には前年も繁殖した成鳥が中心となり、後期では再繁殖個体や若い個体が参加して行われることなどをご紹介いただきました。また、種内の托卵がしばしば起きるがあまり成功しないことなど、行動生態学的に興味深い研究成果をご紹介いただきました。
質疑応答では、前期の繁殖に参加しない若い個体はその間何をしているのか、ムクドリに巣箱を使ってもらうためにどのような工夫をされているかなどについての質問に答えていただきました。

今回のオンライン講演は、最大同時に92人の方に視聴していただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。11月のテーマトークはお休みです。12月は山階鳥類研究所の水田さんにアマミヤマシギの生態に関する研究成果をお話しいただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。
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投稿者: muramatsu
我孫子市市制50周年を記念し、生涯学習部では多くの方に我孫子の魅力を知っていただくため、我孫子市生涯学習センターアビスタにて展示企画「我孫子を知る1年」を開催中です。図書館、公民館、博物館など様々な施設の紹介や見どころなどを展示しています。

鳥の博物館では、開館30周年を記念し、企画展ポスター展を1階ストリート壁面にて展示しています。これまで鳥の博物館では企画展を86回開催してきました。今回は企画展ポスター54枚と開館告知ポスター2枚を展示しています。
皆さん、ぜひご来館ください!

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展示期間:2020年10月25日〜11月8日
(ストリート以外の展示は11月5日15時まで)
展示場所:我孫子市生涯学習センターアビスタ
(開館時間:午前9時から午後9時、入館料はかかりません)
休館日:毎月最終月曜日(祝日の場合は開館し、前週の月曜日が休館)

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投稿者: someya
 10月10日土曜日より、鳥の博物館開館30周年特別展示「日本の鳥」がスタートしました。
 開館してから現在までに収集した剥製標本は、日本産鳥類633種の約6割にあたる385種。今回の展示会では約350点の標本を紹介しています。その圧倒的な標本の数にきっとあなたは驚くはず。この機会にぜひご来館下さい。
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October14日Wednesday: チーバくん来館!

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投稿者: someya
 昨日、千葉県民なら誰もが知っている、チーバくんが鳥の博物館に来館されました。「好奇心旺盛でいろいろなことに挑戦するのが大好き」なチーバくん。展示室もじっくりとみてくれました。「かわいいかわいい」とみんなに大人気でした。チーバくんのSNSもチェックしてみて下さい。
 チーバくん、また遊びに来てね。
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September 4日Friday: ハシビロコウ展示しました

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投稿者: someya
 30周年記念スタンプを作製するにあたり、何の鳥のデザインにするか迷いましたが、特徴的な顔つきで人気のハシビロコウを採用しました。
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▲イラストのモデルは当館3階に展示しているハシビロコウです。
 記念スタンプも設置している1階エントランスホールに、ハシビロコウの剥製と骨格標本をならべて展示しました。動かない鳥としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
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▲ハシビロコウの剥製(左)と骨格標本(右)
 大きなくちばしから、骨を見ただけでもハシビロコウだとわかりますね。このくちばし、以外と軽いんですよ。
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 羽をよくみるとコントラストがきれいで、全体的に見ると単純な灰色だけではないことがよくわかります。
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 ハシビロコウの剥製と骨格標本をみくらべられるのは期間限定(9月末位までを予定しています)です。この機会をお見逃しなく!