過去ログ

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カテゴリ: General
投稿者: saito
 鳥の博物館友の会より、簡易電動リフトを寄贈していただきました。これは、鳥の博物館30周年を記念してのご厚意によるものです。
 この装置の導入により、大型の標本を高さのある収蔵スペースに、安全にスムーズに移動することができるようになり、作業効率が大いにアップしました。大変感謝しております。
 寄贈に先立ち1月20日(水)、友の会会長から教育長へ目録の贈呈が行われました。

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教育長室での目録贈呈式の様子(左から鳥の博物館館長、教育長、友の会会長)

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寄贈していただいた電動簡易リフト
カテゴリ: General
投稿者: odaya
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1月16日に、2021年1月のテーマトークを実施しました。これまでと同様にYoutube liveを用いたライブ配信で行いました。

今回は、山階鳥類研究所副所長の尾崎清明さんに、「沖縄のアジサシ類の渡りの謎」と題してお話しいただきました。
尾崎さんは1970年代から沖縄島で繁殖するアジサシ類、特にベニアジサシとエリグロアジサシの調査に携わってこられました。繁殖地での標識調査によって、国内での繁殖地間の移動などが調べられてきましたが、その正確な越冬地は長年不明のままでした。

2002年にオーストラリアで行われた調査によって沖縄の繁殖地での標識個体が再捕獲されたことによって、ベニアジサシがオーストラリアのグレートバリアリーフの南端付近で越冬していることが初めて明らかになり、その後も多数の標識回収記録が得られているそうです。さらに、2012年から行われたジオロケーター(緯度経度を推定するために日照時間を記録する記録計)を装着する調査によって、沖縄で繁殖するエリグロアジサシはインドネシアのボルネオ島やスラウェシ島の周辺海域で越冬していることが明らかになりました。

講演の後には、オーストラリア周辺で繁殖しているベニアジサシは日本に渡ってこないのか、台風の移動を予測することはできるのか、などについて質疑応答が交わされました。

今回のオンライン講演は、最大同時に100人の方に視聴いただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。今回のライブ配信と同じ映像は、以下の同じURLから1月30日までご視聴いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=yAdX6tXJKtY&feature=youtu.be

2月のテーマトークは、山階鳥類研究所の浅井芝樹さんに、北米のノドジロシトドという小鳥のちょっと変わった性別のしくみについての研究を紹介していただきます。視聴方法などについては、山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ウェブサイトで改めてご案内します。次回もぜひご視聴ください。
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