2月12日(日)に、手賀の丘少年自然の家との共催で、あびこ自然観察隊「オーイ!冬鳥くん」を実施しました。林、農地に沼と、手賀沼周辺で冬鳥が見られる環境を歩いて多くの冬鳥を観察しようという企画です。

林の中では、ルリビタキ、ウソなどに加え、今年数の多いアトリも観察できました。耳を澄まして小鳥の地鳴きを聞くと、小さな鳥でも見つけられたと思います。池ではカワセミも全員でじっくり見られました。

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暗い林を好むルリビタキ。雄は鮮やかな青い羽色ですが、雌や若い雄は全身ほぼ褐色です。(下見の時の画像です)

農地に出ると、一気に強風が吹きつけます。それでも、ツグミやカワラヒワなど、林の中とは鳥の種が違うことに気づけたと思います。

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強風に耐えて歩く参加者のみなさん。手前に三脚の先が写りこんでいてスミマセン…。

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キジの翼だけが道路に落ちていました。羽は散らばっていなかったので、どうしてここに落ちていたのかは不明です。この周辺で見られる他の大形の鳥に比べてつばさが丸く、全体の湾曲が大きいのが特徴的です。

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沼の中央のマガモの群れ。どの個体も風に向かって頭を向けているのは、その方が飛び立つときに上昇する力を得られやすいからです。(下見の時の画像です)

沼ではマガモやオオバンなどの水鳥を観察できました。沼岸のヨシ原ではモズやオオジュリンなども見られました。

冷たい風が吹き寒かったですが、鳥が厳しい冬をどのように乗り切っているのか、実際に観察できたと思います。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。鳥の博物館の他の自然観察会にもぜひまたご参加ください。