過去ログ

あなたは現在、2017年Aprilの過去ログを見ています。
カテゴリ: General
投稿者: odaya
20170411-20170408_141405.jpg

4月8日(土)に、新年度最初のテーマトークを実施しました。テーマトークは、山階鳥類研究所の研究員の方に、最新の鳥に関する研究の内容をわかりやすくお話しいただくイベントで、毎月第2土曜日の午後から、鳥の博物館で開催しています。

今回は、森本元さん(山階鳥類研究所 保全研究室・自然誌研究室研究員)に「生き物の不思議を暮らしに活かす『バイオミメティクス』〜鳥の色の話題を中心に〜」と題してお話しいただきました。

バイオミメティクスとは、耳慣れない言葉ですが、「生物の持つ機能を模倣する科学」という意味です。最近の技術開発によって、私たちの暮らしにも多くの模倣がとり入れられています。たとえば、オナモミの種子の表面を模倣して作られたマジックテープや、フクロウの風切羽にある突起を模倣して作られた電車のパンタグラフなどはその例です。

私たちが鳥から学べることは、羽毛の機能である保温や飛翔などいろいろありますが、森本さんたちは羽毛の色に着目しました。現在使われている塗料は光沢を出すために金属が混じっていることが多いために重く、紫外線などで色あせてしまいます。一方、鳥の羽毛は軽く、色あせにくいという特徴があります。鳥の羽毛を模倣できれば、より優れた着色の方法を開発出来るかもしれません。

鳥の羽毛の発色には大きく分けて3つあります。(1)メラニン色素によるもの、(2)餌由来のカロテノイドによるもの、そして(3)構造色によるものです。構造色とは色素が直接介在せずに作りだされる色で、メラニンやケラチンなどのたんぱく質の分子の配列によって一部の光は強まり、他の光は弱まるような干渉を受けることで作りだされています。鳥が羽毛に持つ青色は、そのほとんどが構造色による発色です。

森本さんは千葉大学の研究グル―プとの共同研究で、クジャクの羽毛の分子の配列を模倣して、構造色によってさまざまな色に発色する材料を作りだすことに成功しました。また、キラキラと輝く構造色と、そうではない構造色をつくり分けることが出来ることも発見されました。

この研究が今後実用化されれば、構造色をいろいろな製品に応用できるかもしれません。私たちが生きものたちから受けることが出来る恩恵にはいろいろな可能性が秘められていることを感じたお話でした。森本さん、ありがとうございました。

April 6日Thursday: フクロウコーナー設置

カテゴリ: General
投稿者: someya
鳥博巣箱で今シーズンもフクロウが子育てをはじめました(詳しくは「とりはく自然通信」を参照)。
鳥の博物館では我孫子市のある場所にフクロウの巣箱をかけ、中にカメラを設置しています。子育ての様子はライブ映像でご覧いただけます。鳥博ホームページでも見られますが、オススメは館内の特設フクロウコーナーです。こちらでは音声も一緒に楽しめます。フクロウがどんな声で鳴いているのか、ヒナがどんな声でエサをねだるのか、鳥の博物館で確認を!
20170406-fukurou.jpg