過去ログ

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カテゴリ: General
投稿者: saito
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 今日のテーマトークは、山階鳥類研究所保全研究室の出口智広研究員にお話いただきました。テーマは、「チャタムアホウドリの新繁殖地形成について」でした。
 はじめに、小笠原諸島の聟(むこ)島でのアホウドリ再導入の経過と媒(なこうど)島での自然繁殖の可能性について、最新情報をお話くださいました。また、野生動物の復活を成功するためには、地元の保全への理解が大切であること、そのための普及活動にも力を入れているお話も印象的でした。
 本題のチャタムアホウドリの保護活動については、チャタム島の南の断崖絶壁の孤島ピラミッド島の繁殖コロニーからチャタム島へ新繁殖地を形成させるためのタフなプロジェクトについて、現地での活動の写真や動画をふんだんに使った臨場感あふれるお話でした。
 ウエカやチャタムヒタキの復活成功例などよく知られていて、ニュージーランドは保護活動の先進地という印象が強く、そのことはまちがいないのですが、活動の原動力は、全てNPOなど民間であるというお話に驚きました。
 ニュージーランドでは、財政事情が困難な状況でも、保全活動が文化として定着していることを伺い知ることができるお話でした。
カテゴリ: General
投稿者: odaya
鳥の博物館開館から24年、この間に鳥類の系統についての情報は飛躍的に多くなり、分類学についても新たな仮説に基づいた提案がされるようになりました。そこで、6月3-4日にかけて当館3Fの世界の鳥コーナーの目(もく)の並び順を変更する作業を行いました。どこがどう変わったか、かいつまんでご紹介します。

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キジとカモが、ダチョウ目の次に並べ替えられました。最近の研究では、キジとカモはまとめてGallianseresというグループにまとめられ、ダチョウなどの古口蓋類から最初に分岐した系統であることが支持されています。

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かつてコウノトリ目はサギやトキ科を含む大きなグループでしたが、最近ではこれらはペリカンにより近く、コウノトリ科は単一のグループを形成することがわかってきました。さらに、ペリカン目に入れられていたウ・カツオドリ・グンカンドリはまとめてカツオドリ目として独立して扱われています。

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ハヤブサはタカから離され、スズメ目の前の狭いスペースに押し込まれてしまいました。
これまでハヤブサはタカに近縁であると考えられてきましたが、近年のDNA配列や換羽の研究からは、スズメ・インコを含む新しい鳥類のグループに近いことが分かってきました。この説を採用して、インコをスズメ目の前に配置し、さらにハヤブサをキツツキとインコの間に配置しました。

並び替えに関連して、3つの新しい標本を展示しました。

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これまで、ヨーロッパ産のシュバシコウを展示していましたが、新たにアジアのコウノトリを加えて展示しました。

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これまでトキ科の展示標本はショウジョウトキ1点でしたが、クロツラヘラサギを新たに展示しました。

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昨年新しく入った資料、ミナミジサイチョウの本剥製を展示しました。迫力ある姿とかわいい(?)まつ毛を、ぜひ見に来てください!