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 今日(2014.4.12)は、山階鳥類研究所保全研究室の富田直樹研究員に「日本の海鳥の今を知る〜環境省モニタリングサイト1000とは〜」をテーマにお話いただきました。
 これは、環境省が日本の自然環境の保全のために実施している調査で、全国に1000箇所程度の調査サイトを設けて実施するモニタリング調査です。山階鳥類研究所は、島嶼の海鳥の調査を担当し、30箇所の調査地点を3年から5年に1度、継続的に調査しているそうです。
 海洋の中の島嶼で行われる調査は、渡船、荷揚げ、野営、岩登り等々、さまざまな苦労がある一方、日常では体験できない驚異に満ちた自然現象に遭遇する楽しみもあるとのこと。
 100年続けることを前提に実施されるこの調査、現在10年目を迎え、これまでの成果をまとめているそうです。その間、2011年3月11日の東日本大震災もあり、津波の影響を受けた島嶼の海鳥の変化なども把握されつつあります。
 モニタリグ調査は、とても地味な調査ですが、こうした調査結果が長年蓄積されることによって、はじめて自然現象の因果関係が理解できるようになるのでしょう。