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 今日のテーマトークのタイトルは、「標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査」。山階鳥類研究所保全研究室の仲村昇さんにお話しいただきました。
 東日本大震災に端を発する原発事故による放射線物質の環境への拡散が生物に与えた影響を把握する目的で、一昨年から始めたモニタリング調査について紹介いただきました。
放射線量の異なる地点をいくつか調査地として選定し、決められた努力量で捕獲した鳥類の種類、個体数、成鳥・幼鳥の比率、年齢ごとの生残率などを調査し、地域別、年別の変動を調べるそうです。
 調査は、10年単位の長期間行わなければ、生物への影響について確かなことは分からないそうですが、これまで2年間の調査からは、放射性物質の拡散が、鳥類に壊滅的な影響を及ぼしているような目に見えるような現象は見られていないとのことでした。
 今後も、継続的に調査を行っていくとのことでした。