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February28日Tuesday: 鳥博セミナー開催

カテゴリ: General
投稿者: tokita
 ちょっと遅くなりましたが鳥博セミナーが開催されました。
 2月18日(土)に鳥博セミナー、さすがにカラスの人気は高く定員50名のところ70名もの方々が集まってくれました。
 テーマは、「カラスの賢さを探る」 ー脳研究と学習実験ー
 講師は宇都宮大学農学部教授の杉田昭栄さんです。

 先生が大学で飼育されているカラスを用いた実験について、カラスの賢さを実験的に確かめるお話、数の理解や人の顔を見分ける事、顔の一部分を隠しても賢いカラスには分かってしまうのに色の無い世界、モノクロにしてしまうと分からなくなってしまうという本当に興味あるお話の数々でした。 噛み砕いたお話に興味が湧いた人も多いと思います。 講演参加者が講演終了後にサインを求めていました。中でも小学生が駆け寄ってサインを下さいという風景、今までにない光景でした。
カラス
カテゴリ: General
投稿者: tokita
 テーマトーク
 このテーマトークは、最新の研究成果や知られざる鳥の生態などをテーマとして山階鳥類研究所の研究者の視点からやさしく紹介する催しです。
 今回のテーマは「メボソムシクイの謎を解く 〜3種に分かれた同種の分類について〜」です。
メボソムシクイ
 
 講演者は斉藤武馬さん(山階鳥類研究所自然誌研究室研究員)です。
 斉藤さんは、従来種メボソムシクイを3つの独立種に分類することを提唱しました。今回はそのメボソムシクイの謎を分かりやすくお話しをしていただきました。
 
 高原に来たなと思わせる遙かから聞こえる囀り「ジョリ・ジョリ・ジョリ・ジョリ」、これを聞きなしすると「ゼニトリ・ゼニトリ」と聞こえます。この鳥がメボソムシクイです。でも春と秋の渡りの時に通過するメボソムシクイの鳴き声に「ジジロ・ジジロ」となくメボソムシクイがいます。古くからこのメボソムシクイはコメボソムシクイだと言われてきました。しかし、斉藤さんの研究で、このメボソムシクイはオオムシクイであることを突き止めました。さらにDNA、外部形態や音声から分類を再検討し3つの種がそこに存在することを提唱しています。興味あるお話しを聞かせていただきました。

 来月は3月10日(土)ホオジロの個体変異と亜種についてです。ご期待ください。
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