鳥の博物館友の会員の方から、「市民農園の先の手賀沼の中にセイタカシギがいるよ!」と教えてもらいました。
 早速見に行ったところ、7羽のセイタカシギ(写真1)が確認できました。さらに、これら手賀沼内の7羽のほかに、もう1羽がほぼ同時間にフィッシングセンター裏水田でも確認(写真3)されており沼内とを往来しているようだ、とのこと。そうだとすれば8羽の群れということになります。
 会員の方たちに聞くと、数週間前からすでに観察していたとのことで、知らぬは博物館ばかり・・・。灯台下暗しです。
 7羽のセイタカシギを双眼鏡で見たところ(写真2)、背面が青黒色のオス成鳥が2羽、肩羽や背の羽毛が黒褐色のメス成長が2羽、背面の羽毛にバフ縁(うすい茶色のふちどり)が残る幼鳥1羽、背面が褐色のメス成鳥?と思われる個体(遠くてはっきり分かりませんでしたので第1回冬羽かもしれません)が2羽、見ることができました。
 今回セイタカシギが観察できた場所は、千葉県が手賀沼水質浄化のための一環として、ヘドロの処理と植生帯による水質浄化を期待して、沼内に設置した埋め立てエリアです。遊歩道から隔離された安全な場所に、浅い平坦な水辺が出現したため、さっそくセイタカシギが降りたのでしょう。
 いつまで見られるかわかりませんが、現時点では、ひょっとして繁殖も・・・などど期待できるような景観です。

 
(写真1)写真は上下合成してます。↓の先にセキタカシギがいます。


(写真2)写真は左右合成してます。左が幼鳥。

セイタカシギ幼鳥
(写真3)同時刻にフィッシングセンターで観察したセイタカシギ幼鳥。(Tokita 追記)